冬キャンプの寒さ対策6選!テント内の底冷え対策や服装・装備などを紹介

「冬キャンプに挑戦してみたいけどどのくらい寒さ対策をすれば良いかわからない…」

と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

冬キャンプには、比較的静かに過ごせたり温かい食事が美味しかったりと、夏キャンプにはない魅力がたくさんあります。とはいえ、冬キャンプをやったことがない方や慣れていない方の中には、どのような寒さ対策をとればいいのか、悩んでしまうかもしれません。

そこで本記事では、冬キャンプの寒さ対策を紹介します。寒さ対策が重要な理由や、実際の寒さ対策などを解説しているので、冬キャンプにチャレンジしてみたい方は、ぜひご覧ください。

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冬キャンプは寒いけど他の季節では味わえない魅力がある

冬 森 焚火

キャンプといえば夏をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、冬キャンプにも夏キャンプにはない魅力があり、むしろ冬キャンプのほうが好きという人もいるほどです。

たとえば、冬キャンプには以下のような魅力があります。

  • キャンパーが少ないので、ゆっくり過ごせる
  • 空気が澄んでいるから、遠くの景色や星空がきれいに見える
  • 温かいキャンプごはんがおいしい
  • 焚き火の暖かさがたまらない
  • 汗をあまりかかない
  • 虫が少ないので、虫対策に悩まない

もし少しでも冬キャンプに興味があるなら、チャレンジしてみるのがおすすめです。とくに落ち着いたキャンプを楽しみたい人は、

ただし、夏におすすめのキャンプ場が冬もおすすめというわけではありません。以下の記事で冬におすすめのキャンプ場を紹介しているので、ぜひ冬のキャンプ場選びの参考にご一読ください。

【内部リンク:冬キャンプおすすめキャンプ場】

冬キャンプでは寒さ対策が重要な理由

焚火 夜

出典:写真AC

冬キャンプにはたくさんの魅力がありますが、寒さ対策を怠ると、せっかくの冬キャンプが苦い思い出になることもあります。

たとえば、「思ったより冷え込んで眠れなかった」「ストーブで子どもが火傷してしまった」といった失敗を経験する人は少なくありません。冬の寒い環境下で体温が大きく下がると、低体温症のリスクも高まります。

また、寒さ対策は重要ですが誤った寒さ対策を行なってしまうと、かえって危険です。テント内で石油ストーブを換気せずに使用した場合、一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。最悪の場合は命の危険につながることもあるため、注意が必要です。

冬のキャンプにチャレンジする際には、万全の寒さ対策を行い、安全に楽しんでください。

寒くて寝れないのを防ぐ!冬キャンプでの寒さ対策6つ

冬 テントの中

出典:写真AC

冬キャンプでの寒さ対策としては、以下の6つがおすすめです。

  • 地面からの冷気を遮断する
  • 冬キャンプに適したテントを使う
  • 冬キャンプに適した服装・装備を心がける
  • 適した暖房器具を用意しておく
  • 電源のあるサイトやポータブル電源の利用を検討する
  • 体が温まる食事をとる

それぞれ詳しく解説します。

なお、以下の記事にて冬キャンプの必需品を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

地面からの冷気を遮断する

地面からの冷気対策は忘れずに行いましょう。冬キャンプ初心者は、テントや暖房、服装などの寒さ対策は行えていても、地面からの冷気対策を忘れてしまうことが少なくありません。

冬に地面からの冷気を遮断できていないと、横になったときに冷気を受けやすくなってしまいます。テント内を暖めていても、寒くて眠れなくなってしまうため、注意が必要です。

地面からの冷気対策としては、内部にウレタンフォームなどが入ったインフレーターマットや銀マットなどの厚手のマット、ラグなどを重ねて敷き、さらに冬用の寝袋を使うことが一般的です。アウトドア用簡易ベッド「コット」も併用すれば、地面から距離も取れるため、冷気を直に受けることなく快適に過ごせます。

テント内 寝具 グッズ

出典:写真AC

地面からの冷気を遮断して、冬のキャンプで快適に眠りましょう。

キャンプに適したテントを使う

冬キャンプに適したテントを使うことも重要です。テントには通気性が高く春夏秋を快適に過ごせる「3シーズン用」と、春夏秋冬使用できる「4シーズン用」のテントがあります。

3シーズン用のテントは保温性が十分と言えず、冬キャンプに使用するとテント内の温度が暖かく保てないおそれがあるので、注意が必要です。

冬キャンプに適したテントには以下の特徴があります。

  • テントの裾が長い(スカート付き):冷気やすき間風の侵入を防ぐ
  • 素材にコットンやTC(テクニカルコットン)を使っている:保温性や通気性、耐火性に優れている
  • ベンチレーション(換気口)がある:暖房器具使用時の換気や結露対策になる

上記の特徴を備えたテントであれば、寒い冬のキャンプであっても十分に使用できます。冬キャンプに適したテントを選ぶ際にも、上記の特徴の有無をチェックするのがおすすめです。

また、テント内で薪ストーブを使用するなら、煙突穴が付いたものを選ぶと一酸化炭素中毒のリスクを下げられます。自分の楽しみたいスタイルに適したテントを用意し、冬キャンプを快適に楽しみましょう。

冬キャンプに適した服装・装備を心がける

服装や装備も冬キャンプに適したものを用意しましょう。冬のキャンプは場所や時期次第で0℃以下になることもあるため、全身を暖かい服装で覆って、寒さ対策をすることが大切です。

ただし、むやみに服を着込めば良いというわけではありません。冬キャンプの服装では「レイヤリング」を意識することが重要です。

レイヤリングとは「重ね着」を意味しており、異なる種類の服を重ね着することで効果的な体温調節を行う方法です。気温や天候が変わりやすいキャンプで役立ちます。

レイヤリングは以下の3層にわけて考えるのが一般的です。

  • ベースレイヤー:保温性・吸水速乾性に優れたインナー(肌着)
  • ミドルレイヤー:保温性が高く、通気性があるもの(フリースや薄手のダウンなど)
  • アウターレイヤー:防風・防水加工が施されたアウター(ジャケットなど)

上記の3層を気温や天候に応じて着脱することで、必要以上に着込むことなく、衣類内の温度を快適に保てます。

適した暖房器具を用意しておく

冬キャンプには暖房器具も欠かせません。暖房器具を用意しておくことで、寒さをしのいで、快適に過ごしやすくなります。

冬キャンプで使用する暖房器具には薪ストーブや石油ストーブ、電気ストーブなど、いくつかの種類があります。性能や使いやすさ、持ち運びやすさなどを考え、キャンプのシチュエーションや条件に応じて適した暖房器具を用意するのがおすすめです。

シチュエーション別におすすめの暖房器具は以下のとおりです。

  • 広範囲を暖めたい場合:石油ストーブ、薪ストーブ
  • ソロキャンプや携帯性を重視する場合:ガスストーブ
  • 電源を確保できる場合:電気ストーブ、セラミックファンヒーターなど
  • ストーブの上で調理や湯を沸かしたい場合:薪ストーブ、石油ストーブ

シチュエーションや条件に適した暖房器具を選んで、冬キャンプを快適に過ごしましょう。

電源のあるサイトやポータブル電源の利用を検討する

電源のあるサイトやポータブル電源を利用し、電気ストーブやセラミックファンヒーターなどの安全性の高い暖房器具を使うのもおすすめです。

テント内で使う暖房器具としては、薪ストーブや石油ストーブをイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし、薪ストーブや石油ストーブを換気の悪いテント内で長時間使用すると、一酸化炭素中毒の危険があります。

電気ストーブやセラミックファンヒーターであれば、排気ガスが出ないため一酸化炭素中毒の心配がなく、火災のリスクも少なくなります。ホットカーペットを利用すれば、足元からしっかり暖まることが可能です。

電源があれば映画やゲームを楽しんだり、電気調理器具を使って料理のレパートリーの幅を広げたりなど、幅広く活用することもできます。

1日中暖房機を稼働させるようなポータブル電源はそれなりに大きくなりますが、アウトドア用のキャリーカートなどを利用すればそれほど負担も大きくありません。

安全性を重視するなら、電源のあるサイトやポータブル電源を活用し、電気暖房器具の利用をご検討ください。

体が温まる食事をとる

寒さに負けない温かい食事で、体のなかから暖まるのもおすすめです。鍋料理やスープ、煮込み料理などの熱々の料理を食べれば体の芯からポカポカと温まり、冬の寒さを乗りこえられます。

寒い冬は体温維持にエネルギーをより多く消費するため、栄養豊富でカロリーが高い食事をとる必要があります。以下にて冬キャンプでおすすめの体が温まる食事の例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • 鍋料理:キムチ鍋やトマト鍋、水炊き鍋など、さまざまな具材を出しで煮込む鍋は栄養満点で、大人数で楽しむのにおすすめです。
  • カレー:お肉や野菜など、さまざまな具材の栄養をとれるだけでなく、スパイシーなのでより体を温める効果を期待できます。
  • ラーメン:熱々のスープと麺は、体を内から温めるのに最適です。
  • 煮込み・スープ料理:ポトフやクラムチャウダー、けんちん汁など、具材のうまみや栄養を効果的にとることができます。
  • 温かいドリンク:ココアやホットチョコレート、ホットワインなど、手軽に体を温められます。

どの料理も体のなかから温めるのにピッタリです。冬は食材が傷みにくく、虫が少ないので、調理に集中しやすくなります。ぜひ調理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

冬キャンプではテント以外の利用も検討してみる

キャンピングカー

出典:写真AC

冬キャンプではテント以外にも、コテージやキャンピングカーなども検討してみるのもおすすめです。とくに慣れてないうちは、テント以外で宿泊するほうが冬キャンプの魅力を楽しめます。

冬キャンプの難敵といえば、厳しい寒さです。冬キャンプに興味がある人でも、寒さを思い浮かべて憂鬱になり、結局行動に移せない人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、コテージやキャンピングカーの利用です。コテージやキャンピングカーは天候の影響を受けにくく、暖かく過ごせます。寒い中テントを設営する必要もなく、すでに暖かく過ごせる空間が整っているので、寒さ対策に頭を悩ませる必要がありません。

とくにキャンピングカーであれば、特別な設営や撤収の手間がなく、すぐにキャンプを楽しむことが可能です。荷物を大きく移動させる必要もないため、荷物がかさばりがちな冬キャンプでも、少ない負担で楽しめます。

冬キャンプに慣れていないうちは、テント以外の利用で宿泊時の不安をなくし、焚き火や温かい食事といった冬キャンプの楽しみを満喫するのがおすすめです。

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まとめ:しっかり寒さ対策を行い冬キャンプの魅力を満喫しよう

焚火 毛皮 椅子 テント

出典:写真AC

冬キャンプでの寒さ対策について紹介しました。冬キャンプでは寒さ対策が重要です。冬キャンプでは寒さ対策ができていないと、快適に過ごせないばかりか命の危険につながるおそれがあります。誤った寒さ対策をしてしまった場合も、一酸化炭素中毒や凍死の危険があるので、注意が必要です。

とはいえ、きちんとした寒さ対策をとれば問題はありません。冬キャンプには、夏キャンプにはない魅力がたくさんあり、むしろ冬キャンプのほうが好きという人もいるほどです。

ぜひこの記事で紹介した寒さ対策を参考にして、冬キャンプにチャレンジしてみてください。

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